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2017年4月28日

事実婚のリスク、知っていますか? シニア婚活を成功させるために

事実婚のリスク、知っていますか?シニア婚活を成功させるために

「籍は入れない」という選択、本当に大丈夫ですか?

50代・60代で新たなパートナーを見つけ、「でも婚姻届は出さなくていい」と考えている方は少なくありません。子どもや孫への配慮、財産の問題、今の生活スタイルを変えたくない……そんな事情から事実婚や通い婚を選ぶシニア世代が増えています。

でも少し待ってください。事実婚には、法律婚にはない落とし穴が潜んでいます。

知らないまま進めてしまうと、大切なパートナーが突然「他人」扱いされてしまうことも。この記事では、シニア婚活の現場のリアルと、事実婚を安心して選ぶために必ず知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

 

事実婚とはどういうものか気になる方はこちらをご覧ください↓↓

シニア婚活の今――80代でも“婚活”する時代

1960年創業の中高年専門の結婚情報サービス「茜会」によると、近年は60代以上の入会が全体の半数を占め、80代の男性会員もいるといいます。同会のカウンセラー・立松清江さんはこう話します。

 

「今の高齢者は肉体的にも精神的もお若い。婚姻届にこだわらず、柔軟に対応することも『シニア婚』を成功に導く秘訣かもしれません」

 

実際に成婚した70代男性と60代女性のカップルは、週5日を男性宅、2日を女性宅で過ごす「通い婚」スタイル。それぞれの生活基盤を守りながら、無理なく寄り添う形を選んでいます。

シニア婚活は、若い頃の結婚とはまったく違うアプローチが必要なのです。

事実婚と法律婚、何が違うの?

弁護士の矢野京介さんによると、結婚にまつわる法的保護は次の順で強くなります。

同棲 < 婚約 < 事実婚 < 法律婚

 

最も大きな違いは、ズバリ「相続権の有無」です。

  法律婚 事実婚
相続権 ✅ あり ❌ なし
遺族年金 ✅ 受給可能 ⚠️ 条件付き
医療同意 ✅ 配偶者として認められる ❌ 認められないケースあり
財産分与 ✅ 法律で保護 ⚠️ 契約がないとトラブルに

 

「相続を考えてあえて事実婚を選ぶ方も多いと思いますが、相続権がないという点は非常に重要です」と矢野さんは強調します。

知らないと怖い!事実婚のリスク3選

リスク① パートナーの手術に立ち会えない

事実婚のパートナーが手術や治療を受ける際、医療機関が「家族のサイン」を求めることがあります。しかし法律上の配偶者でなければ、「親戚を連れてきてください」と言われてしまうことも。最も身近なはずの人が、大切な瞬間に“他人”として扱われてしまうのです。

リスク② 住んでいた家を出なければならない

持ち家の場合、パートナーが亡くなるとその家は相続財産になります。法律婚であれば配偶者として相続できますが、事実婚では相続権がないため、残されたパートナーが住む場所を失うリスクがあります。なお、賃貸(借家)であれば借り続けられるケースもありますが、持ち家では対策が必要です。

リスク③ 「事実婚だった」と証明できない

通い婚のスタイルは、実は内縁(夫婦)関係と法的に認められないケースが多いのです。関係が解消された場合に「事実婚が成立していたか」をめぐって争いになることも。契約書がなければ、自分たちの関係を守る手段がありません。

リスクを防ぐための3つの準備

準備① 遺言書を作る

弁護士の本橋美智子さんは、「先々に不安がある場合は遺言書を作り、『パートナーの生存中は居住できる』などと明記しておくことを勧めます」と話します。さらに、お墓や葬儀の希望も書き添えておくと、子どもたちへの意思伝達がスムーズになり、死後のトラブルも防げます。

準備② パートナーシップ契約書(公正証書)を作る

渋谷区の「同性パートナーシップ条例」でも採用されているように、公正証書によるパートナーシップ契約は事実婚の強力な証明になります。契約書には以下の項目を盛り込んでおくと安心です。

 

●同居義務の有無

●扶養義務・生活費の負担方法

●貞操義務の有無

●契約解消時の財産分与・慰謝料の扱い

●医療措置への同意サイン代行

●法事など親戚づきあいのルール

 

「書面を作るプロセスそのものに意味があります。お互いの結婚像を確認し合うことで、意思疎通も深まります」(本橋さん)

準備③ 生前贈与を検討する

子どもたちが相続でもめないよう、生前贈与という選択肢もあります。パートナーへの財産の渡し方を、元気なうちに整理しておくことが、最大の愛情表現になるかもしれません。

シニア婚活を成功させる、もう一つの秘訣

「婚活していることを子どもや孫にオープンにした方が、協力を得やすい」と立松さんは言います。隠すよりも、家族を味方につける方が、結果的にうまくいくことが多いようです。

また、シニア世代の婚活は「急がなくていい」のも特徴のひとつ。出産や子育てのタイムリミットがある若い頃とは違い、納得できる相手をじっくり見極めることが、長く幸せな関係への近道です。

まとめ:事実婚は「準備」があってこそ輝く選択肢

事実婚は、決して劣った選択ではありません。ただし、法律婚が自動的に守ってくれる権利を、自分たちで整えなければならないという現実があります。

✅ 遺言書を書く
✅ パートナーシップ契約書(公正証書)を作る
✅ 住居・相続・医療の問題を事前に話し合う

この3つの準備さえできれば、事実婚はシニア世代にとってとても合理的で自由な選択になります。大切なパートナーとの時間を、安心して、豊かに過ごすために——まずは一歩、動いてみませんか?

※この記事の法律情報は一般的な解説であり、個別の法律相談は専門の弁護士にご確認ください。

 

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