親が再婚したいと言い出した! その時、子どもはどうすればいい?

【シニア婚活の最新事情】親が再婚したいと言い出した! その時、子どもはどうすればいい?

<SUUMO(スーモ)介護:ライフスタイル・生活>

死別などで一人になった高齢者の中で、新たなパートナーを求めて活動する人が増えているという。

確かに親にはパートナーを失って落ち込んでいるより、早く元気になってもらいたいと子どもとしては思うものの、その歳で婚活なんて大丈夫? いずれはやってくる相続はどうなるの? そこで高齢者専門の結婚相談所に、実際婚活している人々の状況を聞いてみました。

60代の男性、50代の女性がシニア婚活の中心層

 私の両親は幸いにして健在です。しかも晴れた日には一緒に散歩に出掛けるなど大変仲が良い。仲が良すぎて「きっと母がいなくなったら父はあっという間に衰えちゃうだろうな…」と今から要らぬ心配をしてしまうほどです。

 仮に母を亡くして落ち込んだ父が、ある日新しいパートナーを探したいと言い出したら、息子としては諸手を挙げて喜んだほうがいいのでしょうか。そこで高齢者の婚活を応援している結婚相談所の、茜会の立松さんにお話を伺うことにしました。

 まずどんな年齢層の方々が利用されているのでしょう。茜会では「男性は60代が中心で男性全体の

約44%、女性は50代が中心で女性全体の約40%」だといいます。

残りの人生で手をつないで歩けるパートナーを求めて

 そういった方々が結婚相談所に通う目的はやはり結婚でしょうか? 茜会では「男女を問わず『手をつないで歩ける相手が欲しい』という声が多いですね。一緒に『おいしいね』とか『きれいな景色だね』と言い合える相手が欲しいようです。友だちがたくさんいて、子どもや孫がいても、そうした時間はパートナーとしかつくれないのでしょうね」

 ここから伺えるのは、若い年代層の婚活とは違ってシニア層の婚活は必ずしも入籍がゴールとは限らないということです。実際、茜会の立松さんは「入籍しなくても事実婚という方法を選ぶ人もいらっしゃいます」と言います。そもそも「遺族年金や相続のことで、最初から入籍を望まないと希望される人もいらっしゃいます」、事実婚なら相続の際にもめることがなくなるでしょう。

 また、事実婚でも同居もあれば通い婚もあるなど、それぞれの事情に合わせたスタイルを選んでいるようです。そのため茜会では入会時に入籍を希望するのか、まだ考えていないか、あるはしたくないかを伺い、それに見合う相手を紹介するのだそう。

 いずれにせよ、必ずしも結婚というカタチがほしいのではなく、これからの人生を楽しむために新しいパートナーを探すという、前向きな理由がシニア婚活の活動理由にあるようです。「ひとりでいると老け込みがちですが、会員の方々はすごく若々しいと感じます。長年一緒にいたパートナーと死別して、入会時には『死んじゃおうか』なんて仰っていた70代の女性が、今ではいつもオシャレな格好で参加されています。そういうキラキラとした時間を過ごすことはいくつになっても大切なのではないでしょうか」

パーティやバスツアーなどイベントが人気

 では高齢者専門の結婚相談所では、具体的にどんな活動を行うのでしょうか。茜会ではさまざまなコースを用意しています。

 一対一のお見合いを仕切られたブースで行うほか、写真のサロンで少人数制のパーティも行っている。

そのほか日帰りのバスツアーもある

 特に最近はパーティが会員に人気のようです。さらにこうした活動が「生きる楽しみ」になっているのではと感じることもあるそうです。

親子間でオープンな婚活こそが成功の秘訣

 このように新しいパートナーを探すことは、高齢者にとって元気の源になるようです。親の元気は子どもにとっては幸せ。それゆえ、娘が母を連れて入会を促すケースが結構あるそう。

 とはいえ今後の相続や、将来の介護問題など、いくら親に元気になってもらいたくても子どもとしては不安が尽きません。そこで「まずはご家族の理解を得ることが大切です。婚活を親子間でオープンにして、親と子で一緒に新しいパートナーを見極めるくらいの気持ちのほうがスムーズです」

やはり、親子間でオープンな婚活こそが婚活成功の秘訣のようです。

 オープンにすることで新しいパートナーがどんな人柄なのかが、子ども側でも理解しやすくなりますし、どうしても相続が心配であれば、親と話し合って遺言書を残してもらう方法もあるでしょう。つまり、将来のことまで親子間できちんと話し合って婚活を進めることが、お互いの幸せにつながるのです。

「新しいパートナーを見つけた70代の男性は『恋愛に勝る妙薬はなし』と仰っていました」もしひとりになって暗く沈んでいる親がいるなら、今はシニア婚活っていうのが人気でね……と、話をしてみたらいかがでしょうか。

(取材協力)

茜会

広報責任者 立松清江